‐ リハビリテーションのご紹介
想い
目指しているのは、 こころも一緒に回復すること
いつまでも自分らしく
不安な気持ちを抱えている患者さん、
「より良い日常」の回復をお手伝いします。
対象疾患例
整形外科の病気
- ・腰痛 ・膝痛 ・肩痛 ・頸部痛 ・股関節痛 ・足部痛などの関節の痛み
- ・脚の痺れ 、腕の痺れ などの神経症状
- ・腱鞘炎 、手根管症候群 、テニス肘 、野球肘 などの上肢から手指にかけての痛み
- ・捻挫後の痛み 、外反母趾 、長時間歩けない、歩いていると痛みが出る などの症状
- ・人工関節置換術後など
- ・スポーツ障害
脳血管の病気
- ・脳卒中後の手足の動かしにくさ
- ・痙性麻痺による体の硬さや歩きにくさ
- ・脳卒中後の日常生活の行いにくさ
- (食事、入浴、屋内移動や外出したいけど出来ないといった状態)
- ・神経筋疾患等の難病をお持ちの方(パーキンソン病、脊髄小脳変性症など)
内科系その他
リハビリテーションの特徴
リハビリスタッフ2024.4現在
経験と研鑽を積んだ療法士が集中的なリハビリテーションを提供します。
リハビリスタッフ
- 理学療法士:31名(平均経験年数9.0年)
- 作業療法士:21名(平均経験年数10.8年)
- 言語聴覚士:13名(平均経験年数11.2年)
- 臨床心理士:1名
- ※その他、新潟医療福祉大学教員などが非常勤で勤務
資格取得一覧
- ・日本理学療法士協会 認定理学療法士(スポーツ理学療法、呼吸、脳卒中) 4名
- ・日本作業療法士協会 認定作業療法士 1名
- ・日本言語聴覚士協会 認定言語聴覚士(失語・高次脳機能障害領域) 1名
- ・日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士 1名
- ・回復期リハビリテーション病棟協会 回復期セラピストマネジャー 1名
- ・東京商工会議所 福祉住環境コーディネーター2級 2名
- ・日本体育協会 アスレティックトレーナー 2名
- ・日本離床学会 離床アドバイザー 1名
知識・技術向上のために
- 症例検討会の開催
- 勉強会の実施
- 様々な学会発表等を行っています
リハビリテーションの内容
理学療法 身体動作の改善
「寝返る、起き上がる、立ち上がる、歩く」などの日常生活を行う上で基本となる動作の改善を目指します。
理学療法士
「体を動かす動作の専門家」です。
作業療法 生活動作の獲得
「着替え」「食事」などの生活動作や、 「料理」 「車の運転」などの応用的な動作、その他「仕事」「旅行」など生活行為に対してリハビリを行います。
作業療法士
「作業を通した身体と心の専門家」です。
言語聴覚療法 コミュニケーションと食べることの改善
コミュニュケーションや食べる障害に対し、「ことば」「聴こえ」「飲み込み」「記憶」などのリハビリを行います。
言語聴覚士
「話す・聞く・食べるの専門家」です。
心理療法 心の負担軽減、生きづらさを改善
こころの問題や悩みを解決するために心理検査やカウンセリングを行います。
臨床心理士
「こころの専門家」です。
リハビリテーション機器・取り組み等
主な機器
主な取り組み
スタッフの取り組み
‐ 外来リハビリテーション
外来リハビリテーションとは
膝などの関節痛、スポーツで怪我をした、脳卒中の後遺症、言葉がうまくしゃべれない、退院後もリハビリを続けたいなどのお悩みに対し、基本的動作や日常生活動作の改善だけではなく、早期の社会復帰・競技復帰を目指します。
医師の指示のもと経験豊富なリハビリスタッフがリハビリテーションを行います。
整形疾患に対するリハビリテーション
身体の痛み・不調
対症療法による症状の軽減だけでなく、一人ひとりの姿勢のゆがみにもアプローチ。症状の原因となる姿勢や動作を改善して症状軽減、身体機能改善を目指します。適切な運動の実施で再発予防も支援します。
変形性膝関節症
一貫した治療が可能です。(保存療法~手術~術後フォロー)
手術を必要としない保存療法から、手術前後のリハビリまで、一貫した治療介入を行います。患者さん一人ひとりの症状にあった治療・運動を提案し、満足のいく生活動作の獲得を目指します。
スポーツリハビリ
全身の状態や動作を詳細に診察することでケガの原因を明らかにします。選手の症状・状態をしっかりと説明し、納得してコンディショニングを継続し、再発予防することを目指します。
野球肘
成長期障害(骨軟骨)や靭帯・筋・腱の障害それぞれに対して、保存療法と手術療法、装具や運動など、投球再開に向けてアプローチします。復帰に向けて動画撮影などを行い投球動作指導に活かしています。
膝前十字靭帯
受傷や復帰までの期間と、筋力、動作などを複合的に評価してスポーツ復帰を目指します。競技別動作を考慮したトレーニングを行い、恐怖心なく自信をもってスポーツ復帰ができることを支援します。
腰椎分離症
成長期のスポーツ選手に起こる事が多い腰椎の疲労骨折です。骨折の状態を確認しながら、リハビリを行います。
脳血管疾患に対するリハビリテーション
自動車運転再開支援
~脳の病気にかかった後の運転が不安な方へ~
近隣の自動車学校と連携し、実際に車に乗って実車評価します。
摂食嚥下
むせるようになってきた、飲み込みが悪くなってきた方へ、いつまでもおいしく「食べる」ために様々な取り組みを行っています。
ボツリヌス療法(筋肉のこわばりの治療)
薬(ボトックス)をつっぱっている手足の筋肉に注射すると筋肉がやわらかくなり手足が動かしやすくなります。 「手足がやわらかくなり動きやすくなる」「つっぱりによる痛みがやわらぐ」「足がしっかりついて歩行が安定する」など生活動作を行いやすくなります。 注射と合わせて集中的なリハビリを行うことで、より長く高い効果が期待できます。
スプリント(装具)療法
骨折した方や手の変形がある方に、必要に応じてスプリント(装具)を作成し、手の固定や痛みの緩和を図ります。
患者さんお一人おひとりの手に合わせるために、手や指の採寸を行い作成します。
‐ 入院リハビリテーション
特色
① 早期・集中的リハビリテーション
入院(手術後)早期からの集中的なリハビリテーションを実施します。
② 多職種連携・チームアプローチ
医師・看護師・介護福祉士・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・臨床心理士・管理栄養士・薬剤師・社会福祉士などさまざまな専門職で構成された“チーム”による医療提供及び自宅復帰のサポートを行っています。
③ 退院後の生活を見据えたリハビリテーション
安心して退院できるように、生活場面の練習や自主練習の指導を行います。
④ 嚥下リハビリテーション いつまでも美味しく食べるための取り組み
~むせるようになってきた,飲み込みが悪くなってきた方へ~
「食べること」 は人生最大の楽しみであるといっても過言ではありません。
その楽しみをいつまでも続けられるよう、あるいは、楽しみを増やせるようにお手伝いします。
⑤ 積極的なアプローチ
当院のリハビリテーションは、障害があっても普通の生活ができる、やりたかったことを諦めずにやれる、いかに楽しく、快適な生活が可能かなどをめざして患者さん一人ひとりに対応して行うことを基本姿勢として取り組んでいます。
今以上に少しでも動きやすくなり活動性が高まるように新しい治療も行っています。
手術後のリハビリテーション例
①人工膝関節置換術後のリハビリテーション |
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②大腿骨近位部骨折後のリハビリテーション |
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②大腿骨近位部骨折後のリハビリテーション |
①人工膝関節置換術後のリハビリテーション
一人ひとりの目標にあわせた身体機能改善、能力向上を目指します。
術後~回復までの流れ
-
手術翌日
- リハビリ開始
-
術後1週
- 足の曲げ角度90度を目標補助具を使用して歩行
-
術後2週
- T字杖での歩行練習
-
術後4週
- 階段昇降練習
膝の曲げ角度120度を目標
- 階段昇降練習
退院
生活復帰までの入院リハビリ期間は1~2か月となってます。
(手術前の身体機能や回復能力に応じて異なることがあります)
②大腿骨近位部骨折後のリハビリテーション
骨折前の状態にできるだけ戻れるように、早期から積極的にアプローチします。
術後~回復までの流れ
-
手術翌日
- リハビリ開始
-
術後2週
- 補助具を使用して歩行
-
術後4週
- T字杖での歩行練習
生活動作練習
- T字杖での歩行練習
-
4週~
- 階段昇降練習
退院
生活復帰までの入院リハビリ期間は1~2か月となってます。
(手術前の身体機能や回復能力に応じて異なることがあります)
上記は一例です。肺炎で入院の方など術後リハビリ以外の様々な患者さんもリハビリを行っています。
回復期リハビリテーション病棟での入院リハビリについて
回復リハビリテーション病棟とは
回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患または大腿骨頚部骨折などの病気で急性期を脱しても、まだ医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者さんに対して、多くの専門職種がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻っていただくことを目的とした病棟です。
特徴
入院から退院までの流れ
1. 入院時
- カンファレンス(会議)
- 目標・ゴールの設定
2. 入院中
- リハビリテーション
- 理学療法
- 作業療法
- 言語療法
- 心のケア
- 臨床心理士が、患者さんの心理状態を評価し、心理面の援助を行います。
- 自主練習
- お一人おひとりの目標にあわせてリハビリのプログラムを立て、一日充実して過ごせるように訓練室や病棟での自主練習を組んでいます。
- 定期カンファレンス(会議)
- 月に一度、患者さん・ご家族にリハビリテーションの状況を説明します
3. 退院前
- 退院準備
- 外出・外泊練習
- 家屋の評価
- 介助指導
- 退院前カンファレンス(会議)
患者さんの一日(一例)
一人ひとりの目標にあわせてリハビリのプログラムを立て、リハビリ室や病棟での練習時間を組んでいます。 病棟ではレクレーションなどを通じてスタッフや患者さん同士の交流を図れるように心掛けています。
入院中の生活すべてがリハビリテーションです
身支度(洗顔・歯磨き・着替え等)
7:00
リハビリ-理学療法
9:00
リハビリ-言語療法
10:00
リハビリ-作業療法
13:00
自主練習-歩行練習
15:00
デイルームに集まって食事
18:00
数値でみる当院のデータ
項目 | 当院の実績(2020年度) | 施設基準 |
---|---|---|
在宅復帰率 ※注1 | 88.1% | 70% |
1日あたりリハビリ提供単位数(1単位20分) | 7.1単位 | 6.36単位(回復期リハ協会平均) |
重症患者割合 ※注2 | 44.3% | 30% |
重傷者改善率 ※注3 | 57.1% | 30% |
実績指数 ※注4 | 49.7% | 40% |
疾患別リハビリテーション料内訳 |
脳血管リハ 90.9% 運動器リハ 9.3% 廃用性リハ 0.6% |
※注1 在宅復帰率:自宅や居住系施設(特別養護老人ホームや有料老人ホーム等)に退院した患者さんの割合です。
※注2 重症患者割合:日常生活機能評価(得点が高いほど重症)が10点以上の患者さんがどのくらい入院しているかを指す指標です。
※注3 重症者改善率:回復期リハビリテーション病棟に入院した重症の患者さんのうち、退院時の生活機能評価が入院時から比べ4点以上改善した患者さんの割合を示しています。
※注4 実績指数:質の高いリハビリを提供している回復期リハビリテーション病院を評価する方法として【実績指数】が用いられます。入院期間が短い、またはADL(日常生活動作)の改善度が大きいと高くなります。
退院後のフォローアップ体制
少しでも機能改善ができ快適な暮らしができるように、入院中から退院後を見据え支援します。